地球温暖化の真実

こんちには、クラーク記念国際高等学校さいたまキャンパスのAslan(ペンネーム)です。

今回は4月から行われた特別セミナーでの学びについて紹介をしたいと思います。今回はsu-re.co CEO高間 剛先生の『オックスフォード博士、気候変動とエネルギーのプロが語るSDGs後編』について触れています。

ビジュアルあり特別セミナー

近年、「地球温暖化の真実」「地球温暖化」というフレーズを学校でも、ニュースでもよく耳にします。最近、地球温暖化と聞くたびに「本当にそうなのか?」と疑問すら浮かんでくるようになりました。ネット上では「地球温暖化は嘘である」という主張も少なくなく武田邦彦先生やトランプ大統領も否定していました。しかし、ネット上で調べるだけでは情報が乏しく、判断ができないため自分自身で気候について勉強しないといけないと思っていた時に、高間先生に出会いました。


セミナーの中で気候変動が専門分野である高間先生は

「武田邦彦さんは、気候変動が専門ではないし、そういうビジネスモデルなんですよ。最近は視聴率のためにテレビで否定派などの様々な意見が取り上げられていますが、研究者の論文では地球温暖化が進行していることが科学的に証明されている。」

とおっしゃっていました。心の中の霧がすっと晴れたような気がしました。


広大な海に浮かんでいる氷に、しがみつくシロクマの写真をご覧になったことはあるでしょうか。その氷はあまりにも小さく、シロクマの3分の2くらいの大きさなのです。しかし、セミナーで高間先生に紹介して頂いた写真はWWF(※WWFとは「World Wide Fund for Nature(世界自然保護基金)」の略)が作成したシロクマのポスターで人々が危機感を持ってくれるだろうという思惑で作られたそうです。このような嘘は良くないと思いますが、二酸化炭素の排出量が異常に増えていることは事実です。

横山祐典. 地球46億年 気候大変動 炭素循環で読み解く、地球気候の過去・現在・未来

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気候は氷期と間氷期を繰り返していますが、これは太陽の日射量が変わるからです。今は間氷期で、氷期になるにはあと数万年かかるとされています。約一万年前、気温が数度、数年の間に上昇しその後安定しました。このため、農耕が始まり文明が起こったのです。

中川毅. 人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか

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高間先生が気候変動を新型コロナウイルスにたとえた話が分かりやすかったので紹介します。

現在各国は、感染者を抑えるために経済活動を中止して自粛を要請していますが、気候変動問題というのは温度上昇を抑えるためにSDGsを掲げているのです。そのためには、経済損失もあり難しいことですが、人類はウイルスという敵を前にしたときに真剣に対策に取り組みました。

世界中で若い世代が気候変動について考えて行動しているのに、僕の周りの人たちは関心を持ってない人がほとんどでした。僕は多くの人が気候変動について興味を持ち、危機感を持つことでやっと当事者として行動に移せるのではないかと思います。


 地球温暖化を防ぐためには気温の上昇を1.5℃で止めることが大事です。2℃までいくと、洪水や病気、作物に取り返しのつかない影響が出てくると言います。先生はインドネシアのバリ島の研究をされており、バリ島ではこのまま進行してしまうと農業ができる可耕地が減っていきます。また1.5℃を維持できた場合の予想グラフがあるのですが、それは未来の技術革新を想定して作っていると伺いました。例えば水素自動車や、二酸化炭素を吸収してくれる機械が存在した場合です。


グレタさんは私の二歳上ですが、国連で演説したりするなど目を見張るような行動力の持ち主です。日本では嫌われていますが、先生は「彼女は大人が何もしないことに怒っているのだ」と、教えてくださり納得できました。例えば、食料がない国にただ食べ物を与えるだけではいけないということです。技術を教え、根本的な解決に導くことが大切です。


先生が二つの動画を見せてくれました。
一つはエチオピアで森林伐採している動画です。女性が木を運び、それを燃料に使います。もう一つは、女性がバイオガスを使って料理するのですが、以前は木を遠くまで取りに行き自由時間もなかったと言います。さらに木で火を起こすのは一酸化中毒になりやすく危険です。これらから分かることは、バイオガスという技術を手に入れたことで、料理が安全になり、女性の自由時間が増えることで勉強などができ、森林伐採をやめることにつながるのです。


高間先生はこのような根本的解決を目指しており、これが私の中でもうひとつ受講した特別セミナーの山村順子先生の話に結びつきました。
山村先生はJVC(※国際協力NGO 日本国際ボランティアセンター)で活動されていて、現地の人を理解し支援をされています。現地で働く人がいることで、少しずつ世界を変えていくことになるのだと思います。


気候変動はいろいろな分野が絡み複雑かつ難しい問題ですが、高間先生の話は例えも豊富で分かりやすく、この問題の理解が深まりました。まだまだ知らないことがあるので自分で少しずつ勉強していきたいと思います。


su-re.co 高間先生のコミュニティリンクです。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!


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