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オンライン「バイアスを考える」を開催!

ミネルバ大学の学生によるオンラインワークショップ「バイアスを考える」を開催!net+コース生の感想を紹介します。



夏休み後半、ミネルバ大学に在学中の学生、片山晴菜さんをお招きしてオンラインで開催しました。ミネルバ大学での講義はすべてオンラインで行われ、ディスカッション中心の授業や、企業や政府、自治体と協働して進めるプロジェクトなどを通じて課題解決の手法を学ばれています。

片山晴菜氏(ミネルバ大学 4 回生)
札幌で生まれ育つも地元の高校を2年次に中退し、経団連奨学生としてUWC-USA(米国ニューメキシコ州)に留学。2017年秋よりミネルバ大学に日本人初の学生として進学、学部4年間で世界7都市を廻る。大学では「人の行動をデザインする」ことをテーマにブランドマネジメントと認知科学を専攻。第1期柳井正財団海外奨学金プログラム奨学生および孫正義育英財団正財団生。



そんな講義を受けている片山さんに「バイアス」を題材としてミネルバ大学の「学び方」や「考え方」を紹介していただきながら、大学での学びを、ワークショップを通してクラーク生が体験させていただきました。この体験を通して、生徒たちは自身の「課題解決能力」や「行動に起こせる力」の必要性を感じると共に、片山さんの溢れ出るパワーから多く感動をいただいたようです。以下、授業を受けた生徒の感想の一部を掲載します。





「『バイアスを考える』という、日常生活では触れないテーマで、片山さんのおっしゃっていた機能的固執というものは、非常に私たちにとって身近なことだと思います。たいてい一つのコミュニティの中には、あらゆる物事についての共通の認識があるものです。例えば学校は教室があるものであるだとか、男性とはこういうものであるだとか。しかしそれを一度否定して一から物事を考え直すということは、私たちにとっても現代社会にとっても非常に大切なものであると感じました。(中略)
また、片山さんの行動力にも私は目を見張りました。私にはこうしたい、あれやりたいなどの願望はあるけれど、それを積極的に行動に移す意志の強さはありませんでした。何か新しいことを始めるのは莫大なエネルギーが必要になるものだと思います。片山さんが自らの遍歴をお話しされているとき、私は思わず「すっげー」と声に出していました。なんてエネルギーに溢れた人なのだろうと、驚きを隠せませんでした。それと同時に、『何かを創り出すためには、この人のように自分が今いる世界から飛び出すための大きな一歩を自分の意思で踏み出さなければならないのだな』と思いました。
私は表現することというのが好きです。ですがそれを見るばかり、参加するばかりで私が創り出すようなことはなかなかありません。機会があったとしても、自分からその機会に飛び込んでいける勇気を捻り出せなかったのです。しかしそれは、とても勿体無いことだったのだと、お話を聞いていて思いました。私は頭の中に何かが浮かんだとしても、それで終わりです。形にすることもなくそれは消えていくわけです。片山さんやミネルバ大学の学生の方達は自分の頭の中にあることを新しい事象としてたくさん表現、実現して、それを形作っているわけですから、消えることはありません。この二つのことはとても大きな違いがあると思います。形にして残していくことと、そのまま放っておいて無くしてしまうので、どちらがいいのかなんて一目瞭然。こうやって一歩踏み出す勇気をいただけて、消極的姿勢ではなく積極的姿勢でありたいと思えるようになれました。今回のワークショップに、参加することができて本当に良かったと思います。 」



■ミネルバ大学とは
ミネルバ大学(Minerva Schools at KGI)は、「高等教育の再創造」を掲げて
Ben Nelson氏が設立した教育ベンチャーであるミネルバプロジェクト(Minerva Project)が、Keck Graduate Institute(KGI)と業務提携を結んで2014 年9 月に開校したアメリカの私立大学です。全寮制の4年制総合大学ですが、特定のキャンパスは持っておらず、学生は1年次に住むサンフランシスコに始まり、ソウル、ハイデラバード、ベルリン、ブエノ スアイレス、ロンドン、台北と4 年間で世界7都市に移り住みながらオンラインで授業を受講します。 開学4年目には184ヵ国から2万3千人以上の出願者があり、合格率はわずか1.2%に。入学希望者は増え続け、設立して6年ほどと非常に新しい大学ながら、世界の名立たる名門大学の合格を辞退して進学する学生がいることでも注目されています。