差別の連鎖はどこまで続くのか
こんちには、クラーク記念国際高等学校福岡中央キャンパスのchi-ha(ペンネーム)です。今回は4月から行われた特別セミナーを経ての記事になります。他のクラーク国際生が優しい記事を書いていると思うので、ダークなものを書かせて頂きます。
先日のタイガーモブさんの講演では、パレスチナの問題について伺いました。パレスチナは、イスラエルの中にあるアラブ系人の自治区です。似たものに中国の香港などがわかりやすいと思います。しかし、パレスチナは周りを壁や検問所で囲まれており、加えて偏見や差別なども問題になっています。
この講演を聞いて私は、ナチスドイツのホロコースト、迫害を思い浮かべました。この迫害はナチスドイツがユダヤ人に対して行なっていたもので、みなさんも聞いた、見たことがあると思います。そんなユダヤの民が作った国、それがイスラエルです。
疑問に思った人もいるでしょう。皮肉にもヨーロッパで迫害されたユダヤ人が中東で、アラブ人を迫害しているのです。余談ですが、イスラエルの戦車ってエンジンが前についていて乗員を守るのです。人命重視する国なのです。優しい考えを持つ人ならば自分たちがされたことを人にするなんて、と思われるでしょう。現実はその逆です。人間は弱者を作りたい生きものなのです。20世紀からの連鎖は21世紀にも続いています。
ホロコーストとは、ナチス政権とその協力者による約600万人のユダヤ人の組織的、官僚的、国家的な迫害および殺戮を意味します。 「ホロコースト」は「焼かれたいけにえ」という意味のギリシャ語を語源とする言葉です。 1933年1月にドイツで政権を握ったナチスは、ドイツ人を「優れた人種」であると信じる一方、ユダヤ人を「劣った人種」であると見なし、いわゆるゲルマン民族のコミュニティに対する他民族による脅威であると考え、さまざまな理由から迫害された人々もいました。(ホロコースト百科事典より)
では、それらがなぜ起こるか。それはお互いを知ろうとしないからです。知らないのではありません。皆さんも経験があることでしょう。嫌いな人間のことは気にせず、わかり合おうとはしない。個人ならともかく、民族になると話は別です。それは対立を深く根強いものにしていきます。
だからこそ、これを見ているあなたは顔を上げなければいけません。SNSに綴られた言葉で何がわかりますか。好きにならなくていい、理解してあげてください。そうみんなが考えることができればよくなるのではないか。
以上、私の考えをご覧いただきありがとうございました。