『自分の幸せ』
こんにちは、クラーク記念国際高等学校深川キャンパスの藤(ペンネーム)です。今回は4月から行われた特別セミナーでの学びについて紹介をしたいと思います。
皆さんは、自分の将来をどのようにイメージしているでしょうか。夢や目標を持っている人もいるかもしれませんし、全く想像がつかないという人もいるかもしれません。
新型コロナウイルスによる休校期間、学校が企画する特別セミナーというものを受講して感じたことを皆さんに伝えたいと思う。
まず初めに、特別セミナーとは。先にお伝えした通りこれは休校期間中、学校がオンライン授業の一環として取り入れたものであり、様々な講師の方が自身の経験や生き方を語るという時間でした。講師と言えば堅苦しいイメージを抱きがちですが、全くそんなことはなく、一人一人が実に個性豊かで魅力的な方でした。そんな中で、私が一番心に残った方のお話を紹介させて頂こうと思います。
お話をしてくれたのは、佐藤ひろこさんという女性の方でした。私は佐藤さんのお話を聞いて勇気が出ました。霧が晴れたように、今まで想像していた未来とは何か違うものが見えたのです。
一番変わったのは「仕事」に対する考え方でした。私はこれまで仕事に対してマイナスなイメージしか持っていませんでした。仕事をして収入を得なければ生きていくことはできませんが、お金をもらうからには辛いこと、苦しいことにも耐えなければいけないのだと。みんなそうしている、辛いけど苦しいけど、仕事だからと割り切っている。嫌なことから逃げるのは自分に甘いから、わがままだから、子供だから。「社会不適合者になりたくない」「ちゃんとした人でありたい」そんな考えがずっと頭にありました。
しかし、佐藤さんの次の言葉で私はハッとしました。
「『普通』とか『常識』とか、そういったものは全部捨ててください」「親からこう言われたとか、友達はこうしているからとか、それに比べて自分はこうだとか全部考えないで。あなたのやりたいことは何ですか?」
「やりたいことをやれば良い」なんて、正直今までこれっぽっちも信じていませんでした。自分のやりたいことをやって上手くいっている人なんてほんの一握りで、自分がその中にいるとは到底思えなかったからです。そんなものは結局、成功者の無責任なアドバイスに過ぎないのだと思っていました。
しかし、今ではその言葉が理解できます。佐藤さんを始め、たくさんの人生の先輩たちが可能性を見せてくれたからです。講師の方々の言葉には説得力がありました。疑う余地もないほどに真っ直ぐで力強いメッセージだったのです。「一握り」という枠はどこにも存在しませんでした。ただ彼らは、彼らとしてそこに存在しているだけ。
「他人と比べなくて良い、自分らしく」
これはきっと佐藤さんが一番伝えたかったこと。そして、私の胸に深く刻まれた言葉です。やってみたいことがあるけれど、誰かと比べて立ち止まりそうになったとき。周りを見渡して自分は駄目だと責めてしまいそうになるとき。そんな時はこの言葉を思い出すようにしています。
そして、最後に紹介するのが、私が今後に生かしていきたい言葉です。
「決断して実行する、そして次の一歩を出し続ける、というサイクルを継続すること」
特別な人なんていない、ただ少し踏み出す勇気を。最後までご覧いただき、ありがとうございました!